Pom’s blog

Pomです。ぽっちゃりアラサーが本や映画などをつらつらと。

ポンコツ社員とジレンマ

どうもお久しぶりです。

今まで、どういった記事を書いてましたでしょうか?

久々すぎて戸惑っております。

 

ただ、今の気分としては

『書かずにはいられないっ!!!』

という気分なので書きます!

この4月から様々な悩みがあるでしょう。

『この会社で働き続けていいのだろうか?』

『この会社で上手くやれるんだろうか?』

『この会社で出世、給料upするんだろうか?』

『この会社で長くはたらけるんだろうか?』

新社会人や転職仕立ての方多いでしょう。

4月だもの!

 

皆さん、心配ご無用です。

なるようになります。

不安におしつぶされそうな時は

こう思ってください。

『85歳の自分が今を思い返すならどう思うかな?』

85歳になると、きっと今よりも

体がしんどいハズです。

そんな時に笑える思い出として思い返すことが出来れば

幸せではないでしょうか?

 

私は今、刀剣乱舞のミュージカルにはまっており、

スマホの画面を半裸の俳優さん(肥前国広)にしてます。

(グッズとして出てるものなので合法)

そんなハレンチな過去も

あと60年後には笑い話です。

(高齢になって友達が居なくても、自分で笑えればいいのです。)

 

わたしも辛い時多いです。

辛い、死にたい、自分はなんも出来ない、、、

そんな時に一瞬だけ、考えて欲しいのです!

85歳の自分が今の私を見て、どう思うのか?

『あんなことあったなぁ』

『こんな悪いヤツいたなぁ』

『こんなおもろいことあったなぁ』

『こんなことが好きだったなぁ』

過去のことが笑い話になれば幸せだと思います。

 

パスカル先生の言葉に

『人生は壮大な暇つぶし』

という言葉があります。

 

そうなんですよね。暇つぶしなんですよね。

好きなことに思い切り時間使ったり、

浪費したり、

悩んだり、

無駄に歩いたり、引きこもったり、

何してもいいんですよね。

自分が満足であれば!

 

私は今正直、

仕事にやられていて、満足ではないです!

ただ、ピクミンスマホゲームのために歩きに行ったり、

好きな俳優のために遠征したり、

体のために納豆たべたり、

全て壮大な暇つぶしなので、

将来、こんなことやってたなぁっていう

笑い話になればいいなー

って思います。

 

お忙しい、追いつめられている方は

こんな考えにはならないと思います。

ただ、少し時間が空いた一瞬に

遠い未来で楽しく暮らしている自分が、

今の自分をどう思うか、考えてみてください。余裕があれば、興味のあることを調べて見てください。

85歳以上はお金かけずに、楽しい未来が待ってます。

 

私も含めてですが、、

どうか思い詰めすぎないように。

【本】ママ友のドロドロ!森に眠る魚(双葉文庫) [ 角田光代 ]

森に眠る魚(双葉文庫) [ 角田光代 ]


これまた、とんでもない作品です。


「愛がなんだ」に引き続いて2作目です。
角田さんは女性の心の動き、嫌な部分を書くのが本当に上手で癖になってしまいます。


とある町に住む5人の主婦達の交流・小学校受験・友情の崩壊のお話です。
読み終わってから知ったのですが、
文京区女児殺人事件が元ネタのようです。


初めは、5人の主婦の目線が変わりながら話が進んでいくので、全体が把握しにくくなってます。しかし、後半になるとキャラクターの特徴も分かってきて、嫌な方向に話が急展開していくのでページをめくる手が止まりませんでした。
(私は電子書籍で読んでますので、実際にはスクロールが止まりませんでした💦)


下記の5人が出てきます。
あえて言うなら瞳が常識人かなーとか思ってましたが、、、そーでもないのかなぁ。
こうみると、普段の日常でも
外では取り繕ってても内面は癖強い人もいっぱいいるんだろーな、と思います。
今回の作品で出てきた方ってのは浮世離れした設定に見えて、全然そうでは無い。
現実にいる方を上手く切りとっておられるので、部分部分でしっかり共感が出来ます。


以下、ネタバレとなります。
下記5人についてそれぞれ少しお話したいと思います。


一見、明 るく、サバサバしているが家族関係にコンプレックスを持っている千花
摂食障害の経験があり、宗教団体に所属していた瞳
被害妄想癖のあり、周りに対する愚痴が多い容子
生活が苦しくも高い水準に憧れており、思ったことをそのまま言う繭子
理想が高く、完璧主義、1人の相手とずっと不倫をしているかおり


【容子 悲劇のヒロイン気取り主婦】
私は、この5人の中では容子が1番苦手です。
夫の真一にも言われてましたが、
他社に対する文句、愚痴の多い人ってのは苦手です。
会社でも口を開けばマシンガン悪口の人いましたが、
この時は○○さんの悪口、次は●●さんの悪口と次々に全員の悪口を言う方がいて、
相槌を打つだけでも疲れ果てました。


正直、こーいう方はどーゆー思考回路をしているのか分かりませんが、この作品で少し理解し、優しく対応できる気がします。
夜遅くに電話をして、他人の生活を見張るような行為本当に怖いですが、意外とやってる人いるよねって思ってしまいました。


息子の一俊君が無口、暗い感じに雰囲気が変わってしまったのは容子の他人に対するマシンガン悪口を常に受けているからかな?と推測。


クリスマス会のシーンではアニメを見せる親たちに容子が怒鳴り散らしてましたが、
こーゆーのが1番の虐待だと思います。


負の感情は特に周りに伝染するので、私も気をつけたいです。


【かおり 自意識の高さがエベレスト】
かおりが1番ノーマルに描かれているような気がしました。
・自分はもっと仕事もできるのに、専業主婦に甘んじている
・自分はもっといい男と付き合えるのに、大介と不倫し続けて、対して好きでもない護と結婚する
・護との関係も冷めている
・働いていた自分が好きなので専業主婦の周りの主婦を見下している
・完璧主義を娘に押付け娘の精神が病んでしまう


本当にかおりが1番一般的な?教育ママの問題点として描かれている気がします。
かおりが繭子に乞食されるシーンは一緒に腹立たしく感じましたし、恐怖を覚えました。


また、追い詰められた娘の首なしドールがものすごく怖かったです。


【繭子 無自覚モンスター】
繭子の素直に良いなと思ったことを口に出せる所、少しだけほんの少しだけ、いいなと思いました。


しかし、思い返してみれば繭子は初めから他人に対して劣等感満載です。
周りの友人が結婚してマイホーム立てていく中、
誰の家にも行きたくないなんて言ってた人です。笑
それもわかる気はします 笑
女性なら誰でも他人の幸せを羨んで、意地になってしまってことあるのではないでしょうか?


少し意地汚い、無頓着な一般の主婦だと思ってたんですが、
最後の方の茜に対する仕打ちに唖然としました。
確かに、他の家の子供をどうあやしていいのか分からず、
困ってしまうのも分かりますが、彼女はお金をもらってます。
茜ちゃんが本当に可哀想でした。


【瞳 今後が怖い!】
瞳の子供である光太郎が1番いい小学校へ行ったというのが
1番の皮肉になる気がします。
結局は元々の素質なのかも知れません。


子供の教育に熱心な容子、途中から凄く良い教室に通わせた千花、その2人よりも後から通わせた瞳。
光太郎にとって1番あった教室を見つけた瞳が偉かったのかな?


ただ、母親の摂食障害・親が宗教団体の幹部

というのは子供たちが大きくなってきた時に、
きちんと説明しないと、子どもはびっくりするだろうなぁ…


【千花 いつまでも思春期】
最初に皆の憧れの的となる、千花。
見た目も美しく保ち、周りのママ友とも上手くやる。
しかし、内面では周りは何も分かってくれない、親は妹にばっかり甘い、と思春期の悩みをいつまでも抱えている人です。


正直、容子と瞳、繭子と仲良くしてたのも
自分より下の人達だと見下してたからこそ
友人関係として上手くいってたのではないでしょうか?


そう思うと、複雑な気分です。
最後は妹との関係も落ち着いて良かったですね。
千花の母親の姉妹間の言い方の違いが面白かったです。
姉妹だと比較に敏感になりますよね 笑

 


この作品はどのキャラクターに感情移入するかによって変わってきます。
十人十色の楽しみ方が出来る小説だと思います。
ミステリー以外の小説を読んでいると自分の常識が破壊されるような気がします。
新たな世界を知ることで他社に少し、ほんの少しだけ優しくなれる気がします。
是非、読んで欲しい1冊です。

 

気になった言葉、1部抜粋です。
「相手が自分を否定しないとわかっている時だけ人はなんでも言えるのだと、夫は気づかないだけなのだ」


「ここが私の選んだ場所であり、これが私の選んだ生活なのだ。ここから出ていくことは出来ないに違いない。」

 

「世界が終わるようなショックを味わったとしても、世界は終わらないということだ。残酷なほど正確に日々はまわる。」


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【本】とんでもない!地球星人(新潮社) [ 村田沙耶香 ]

地球星人(新潮社) [ 村田沙耶香 ]


とんでもない作品です。

村田さん著の「コンビニ人間」を読んで、

社会に上手く馴染めない人の書き方に惹かれ、

2作目です。

 


今回も、社会に馴染めない3人が自分たちなりに生き延びていくお話です。

 


私も会社の人間関係に嫌で無職になり、

周りから結婚は?などとお節介をやかれる毎日に嫌気がさしてしましたので、

最後の30ページ以外は心にすごく刺さりました。

 


以下、ネタバレとなります。

 


奈月がポハピピンポボピカ星人として行動を起こした時、社会に連れ戻すのはいつも姉である。

正直、幼少期に家庭内で甘やかされていた姉、大人になって社会に馴染めるようになった姉、に嫌悪感を抱いてしまった。

特に子供、旦那がいながらパート先で、奔放な性生活をしている。

 


姉を通して、

社会、工場に馴染むというのは

良くない存在になる事と同義に感じた。

 


また、奈月は子供の時に大人達を見て

生きているのではなく、生き延びていると感じている。

「いつか生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか?」

私は今、自分が生き延びているだけのように

感じている。

 


この小説を読むまで、何となくの違和感しか無かった物が

ハッキリとしてしまった。

これからどうすべきか、と打ちひしがれている。

 

 

 

この小説を読んで思ったのが、

日常生きていて「この人、奇妙な人だな?」なんて

自分を差し置いて思うことがある。

それぞれ、社会の常識と呼ばれるものに疑問を抱きながら、何とか生き延びているのかもしれない。

常識に囚われて他者を裁くような人にはならないでおこうと思う。

 


この小説から受けた衝撃が強くて、

もっともっと書きたいこと、感じたことがあるのですが、

文章がまとまりませんでした。

是非、読んで欲しい1冊です。

 

 

 

大好きな言葉、1部抜粋です。

 


「1つはお勉強を頑張って働く道具になること、1つは女の子を頑張ってこの街のための生殖器になること。私は多分どちらの意味でもおちこぼれなのだと思う」

 


「大人は自分が生きるので精一杯だから、子供なんか助けてくれないよ。いつか生き延びなくても生きていられるようになるの?」

 


「女として優等生であり続ける静ちゃんが眩しく、また大変そうでもあった。」

 


「本当に怖いのは世界に喋らされている言葉を自分のことだと思ってしまうことだ」

 

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【本】そしてバトンは渡された(文春文庫) [ 瀬尾まいこ ] 映画化!

そしてバトンは渡された(文春文庫) [ 瀬尾まいこ ]


母親を幼い頃になくした優子とその周りの血の繋がらない家族のお話です。


元々、作者である瀬尾まいこさんの大ファンな私。

「おしまいのデート」「卵の緒」「強運の持ち主」「幸福な食卓

どれも普通とは言えない家族が

暖かく、他のどの家族よりも温かい家族を築き上げているのが

とても繊細に表現されている作品で、大好きです。

 


今回、永野芽郁さんと田中圭さんで映画化されるということで急いで読みました。

 


30歳という歳でこの作品を読んで、

家族を作り上げるというものへの覚悟や家族への向き合い方など、大人からの視点が丁寧に描かれていてボロボロ泣いてしまいました。

 


以下、ネタバレとなります。

 

 

 

優子の母親は亡くなった母親と梨花さんだ。

梨花さんは凄い。

愛嬌があって、行動力がある。

ピアノをならいたいと言った優子に対して、何とかするから!と言いきってしまう。

 


なんて強い人なんだろうと思う。

また、優子の為に必要だと思ったら、結婚までしてしまうところが、母強しと感じた。

血の繋がりなんて関係ないのだ。

 


そして、何も知らない人からしたら複雑な家庭で育った優子が真っ直ぐ育っているのも凄い。

 


そして、最後の育て親の森宮さんである。

勉強ができる人で、梨花さんからの優子を、託された人。

不器用ながらに精一杯優子のために父親になっていく。

 


その森宮が弱音を吐く部分がある。

優子のそれまでの親、遺伝子が繋がっている水戸さん、行動力のある梨花さん、経済力のある泉ヶ原さんに引け目がある。

大人も色々悩むのである。

 


でも、35歳の遊びたい盛りの大人が血の繋がらない娘の父親としてのポジションを真剣に心配しているってとこが、人の良さがにじみでていて好きである。

 


血の繋がりなんてなくてもきちんと親になることが出来るのだ。

もちろん難しいことではある。

しかし、今、少子化の日本にとって

勇気が貰える小説のひとつだと感じた。

 

私はまだまだ、選択を間違える。

けど、相手を大事に思って選択を下す癖をつけることは出来ると思った。

瀬尾さんの小説は心が暖かくなるので大好きです。


大好きな言葉、1部抜粋です。

 


「優子ちゃんと一緒にいるととっくの昔に過ぎ去ったはずの8歳の生活をもう1回体験できるんだもん。子供がいないと出来ないことっていっぱいあるって知った。」

 


「優子ちゃんの母親になってから明日が2つになったって。自分の明日と自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくるんだって。親になるって未来が2倍以上になることだよ。」

 


「娘の人生を作って欲しいって言われたんだ。自分じゃない誰かのために毎日を費やすのってこんなに意味をもたらしてくれるものなんだって知った。」

 


 


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【本】死にたくなったら電話して(河出書房新社) [ 李龍徳 ] 文藝賞選考委員驚愕!

死にたくなったら電話して(河出書房新社) [ 李龍徳 ]

文藝賞選考委員驚愕!

という触れ込みで、気になったので読んでみました。


自己主張のあまりない浪人生が出会ったキャバ嬢の厭世的な思考に引っ張られ、社会から隔絶され、破滅?へと向かうお話です。

(私は破滅というより人生の終着点へ向かうという印象でした)


今、私は無職で、前の職場の人との付き合いも避けたいな、と思っており、

中学からの友達からの連絡も面倒だなと思っていました。

私の彼氏もあまり友達はいなさそうで、二人でいる時間が緩やかに過ぎていのが好きで、この先も2人で、1年に1回くらいは友達と会う、位の社会と余り関わらない生き方も悪くないと思っていました。

(こんな考えを口に出すことは許されません💦)

 


そんな時にこの「死にたくなったら電話して」に出会ってしまいました。

今のまんまではいけない、という切迫感を与えてくれると共に、社会に対して余計に嫌悪感を抱かせる恐ろしい本です。

 


以下、ネタバレとなります。

 


初美は型にはまるのが嫌だと言っていました。

大阪も嫌いと言っていました。

 


ネットワークビジネスをやってる悠木やバイト先の日浦をやり込めるのは

=下に見る人たちを攻撃するにも感じ、

大阪人のよくやる極端な弄りにも似たようなものを感じます。

 


また、最後に徳山が結婚の話をした時に

在日ってことを理由に結婚は出来ないというのも型にはまりきってるなと思いました。

(初美は親が反対と言ってましたが、、、どうでしょう?)

 


身近で嫌悪感を感じているものから離れようとはするけど、どっぷりハマってしまっている矛盾が悲しいですね。

 


あくまで私の感想ですが、

徳山も初美も共にお金持ちの家庭で、自分というものがなくて、生に対する執着もない。

初美は初めて会った時にそこに気づいたからこそ、大笑いしたんでしょう。

 


気になった言葉、1部抜粋です。

「俺たちレベルの人間は同じ苦痛と同じ退屈のくりかえし。それで寿命の来るのを長く長く待つだけや。」

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